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ウィットに富んだジョークとは
2006 / 09 / 30 ( Sat )
今回もどうでもいい話が続きます。



そろそろ中間決算が近づいている。何とも嫌な季節だ。
中間決算ともなると、当然提出資料は多くなるわ、間違いは許されないわ、公認会計士の監査は受けないといけないわと、イベントてんこ盛りだ。
こんな忙しい時期にも関わらず、俺を嘲笑うようにカナダでは華麗な休日が10月にセットされている。それが10月の第2月曜日にある「Thanksgiving day(感謝祭)」というやつだ。
正直、こんな忙しい時期にこんな休日はウザいだけなのだが、休日というと何か心ときめいてしまうのは人間の悲しい性だ。

「でも10月の第2月曜日は、日本でも体育の日で祝日だぞ」と突っ込んだキミ!
キミは俺がカナダの話をしているという事をすっかり忘れているようだ。
働くのが異常に好きな日本人は、そんな休日などどこへやら。
まだカナダに来る前、俺も本社でバリバリ働かせられていた記憶がある。

しかしバカナディアンは休む。
こればっかりはどうしても休む。
こんな時に働くのはもはやキチ○イしかいない。

というのは、確かに奴等が根本的に働かないという事も多分にあるが、今回はそれ以上に、バカナディアンにとって「Thanksgiving day」とは、宗教的な意味合いが強く、日本人にとっての元旦に匹敵(以上?)するほどの重要な休日なのだという理由が大きい。
なので、この日は国中から親族が集い、とにかくターキー(七面鳥)がそこら中で焼き鳥となるほどの一大イベントなのだ。

こんな大事な日が中間決算の真っ只中にあるものだから、中間決算のスケジューリングはいつも悩みの種だ。
特にアメリカからやってくる会計監査の日程調整が非常にシビアになる。
会計士はアメリカの関係会社をメインに監査し、カナダの我が社を「オマケ」程度にしか考えていないので、いつもこっちの監査は後回しになる。
案の定、会計士のボス(ミスター・リック)に「10月9日(感謝祭の日)までに監査してくれ!」と打診したら、「それまでちょうど米国の監査中だからダメだ!」と言われてしまった。

「ギギギ・・・、リックの野郎・・・」と思うが仕方ない。
物事には序列というものが存在する。人類皆平等など、夢物語でしかないのだ。
こうなると全てをミートするようなスケジューリングは不可能だ。

散々迷った挙句、Thanksgiving dayの当日は我が社の工場部門、そして翌日に販売部門の監査を依頼する事になった。
工場部門のバカナディアンはキリスト教徒ではないので、そこまで感謝祭を重要視していないからこそ出来る荒業だ。(これを販売部門のギントやアナに頼もうものなら、鬼畜のレッテルを貼られた上、高額の手当を請求されるだろう)
もちろん、工場部門の担当者には俺から特別な依頼をしなければならない。ここら辺も財務総括者としての重要な責務である。(日本帰ったらただの平社員なのに・・・)

こうしてイザ準備は整った。
俺は意気揚々とリック(会計士)に、「Thanksgiving dayは工場部門に、翌火曜日は販売部門の監査をして欲しい」とメールを書いた。

そして翌日来たリックからのメールの返事はこうだ。


who's bringing the turkey!! (誰がターキー持って来るんだ!)


・・・・・・・何だ、この返事は?

・・・・・・・一体この返事は何なんだ?!


リックの野郎!この間、ちょっと一緒にゴルフしたからっていきなり図々しくなりやがって!
などとはもちろん思わず、すぐにこれはジョークだと気付いた。
アメリカ人のアメリカ人による日本人宛のジョーク。
これは崇高なアメリカンジョークに対して、黄色いサルがどういう反応を示すか試されていると言っていいだろう。

「お前はThanksgivingじゃないだろ」(注:アメリカのThanksgiving dayは11月で、カナダとは時期が異なる)とか、「え?じゃあ用意して待ってるよ」なんて素の返答をしようものなら(もしくは無視しようものなら)、「ヘーイ!やっぱりヨシオも所詮はただのモンキーだぜぇ!ヒャッハー!」と罵られること必至だろう。

ここはやはり英国紳士のようにウィットに富んだ返しが必要だ。
以前読んだ話だが、何とかいう日本人が、かつて英国人に「世界で一番使われている言語は何か?」と聞いた。英国人は即座に「英語」と言ったが、答えは違う。もちろん中国語でも日本語でもない。
ついにギブアップした英国人。答えは「ブロークンイングリッシュ」だったという。
その日本人は英国人に、「だからあなたもローカルなブリティッシュイングリッシュではなく、私のようなブロークンイングリッシュを学ぶべきですよ」と言ったらしい。何たるウィット!これぞ素晴らしいジョークの見本だ。
そしてそれに対し、英国人はニヤっと、コーヒーを頼む時に「Coffee」といわず、モロに日本語調に「ホットコーヒー」と頼んだそうだ。
この見事な返し。これぞ俺が求める英国紳士の機知に富んだセレブ風切り返しだ。

色んな返答の候補が浮かぶ・・・。

「うるせー、ばーか!」 これじゃただのキチ○イだ・・・。
「今回は俺がオゴるから、11月はお前から送ってこいよ!」 全然ウィットじゃない・・・。
「ここは日本の会社でThanksgivingなんか関係ないんです」 単なる屁理屈野郎じゃないか・・・。
「ターキーは用意しとくよ。でも料理するのはお前だけどな」 悪くはないが何か・・・。

やっぱ、俺じゃダメだ!

くじけそうになった時に、突如一つ閃いた。
ん?「返し」という事は、日本の柔術でいうところの、相手の力を受け流す柔らかさ、いわゆる「柔よく剛を制す」の精神が必要なんじゃないだろうか?
この場合、相手の「力」はキーワードとなる「Turkey」だ。
これに無理矢理対抗するのではなく、このキーワードを柔らかく絡めとってやればいいんじゃないだろうか。

「Turkey」をジックリ眺めてみる。
この文字は・・・・・・「Tur」と「Key」だ。

Keyか・・・、鍵・・・・・・。

・・・・・ひ、閃いたーー!!


ずばり、「Turkeyじゃなくて、会社のKeyを持って(せっかくの休日なのに)お前を待っててやるよ」

う、美しい、美しすぎる! 私は美・し・い・ッーーー!!
と自画自賛したのも束の間、絶対こんな複雑な返し、単細胞のダメリカンに分かるはずがねー、と気が付いた。
ただでさえ嫁や友人からも俺のギャグは分かりにくいと不評なのに、その俺が「これで分かるかな?」と思うようなヒネッた返しを毛唐に理解できるはずがない。
こんな返事しようものなら、「ヒャッハー!意味不明だぜー!さすがヨシオはあんな英語でも分からないみたいだぜー!」と、全く不本意なところで嘲笑われてしまうだろう。

単細胞にでも理解でき、且つウィットに富んだ返しなんてムチャだー。

絶望しながら、もう一度「Turkey」を眺めてみる。
方向性は間違っていないと思いながら、フと「Turkey」の別の意味に思い至った。

そうだ!ウィットな返しの基本は、言葉の含む二重の意味を取り出してやることだ。
どうしてこんな簡単な事にすぐに思い付かなかったのか。
ちなみに「Turkey」には、「七面鳥」の他に「とんま、ばか、マヌケ」等の素晴らしい意味が隠されている。
俺は即効で返事を書いた。


You can always see a turkey accounting guy here !!
(いつでもここでアフォな会計マンに会えるよ!)



アフォな会計マンとは、もちろん俺の事ではなくギントの事である。
リックとはいつもギントの頭の悪さについて盛り上がるので、奴ならすぐにピンと来るだろう。
同僚の個人をブラックジョークの対象にするのもどうかと思い、「You always watch a turkey president on TV ! (お前、いつもマヌケな大統領をテレビで見てるじゃねーか!)」と散々悩んだが、やはりインパクトの強さで前者にした。
いきなりここでテキサスなブッシュ大統領に出てもらうのも何か変だし・・・。

さて、これで相手はどう出てくるか・・・。
これで終わりか、それともまた返事が来るか。
果たして30分後に返事が来た。


i was thinking that but was not going to say it
(俺もそう思ってたけど、それは言わないつもりだったよ)



・・・・・・・何だ、この返事は?

・・・・・・・一体この返事は何なんだ?!

・・・・・・・これは悪い冗談か何かか?!

まさかこれが切り返しのジョークではあるまい。
やはり同僚の個人をネタにしたのを、酷い事だと暗に責めているのか?
いや、それにしては「俺もそう思ってたけど」を付けるのは変だ。ていうか、いつも散々ギントをボロカス言ってるんだから(しかも俺以上に)、今更そりゃないだろう。

これはつまりアレだ。リックはここでいきなり掛けたハシゴを降ろしたってことだ。
自分からジョーク振っといて、いきなりハシゴを降ろすとは恐ろしい奴。
降ろし逃げは許さないぞ!


That is only a (black) joke. I have NEVER thought such a thing.
(あれはただのジョークだよ。俺、そんなこと一度も考えた事ないからね)



「俺もそう思ってたけど」と、ギントがTurkeyだと認めたリックに対して、「あれは単なるジョークだ」で一気にハシゴを降ろしきった俺。

もちろんリックからの返事は、ない。
中間決算の監査がちょっと怖い今日この頃です。



もっと、「こんなふうに返したら良かったんだよ」とか「私ならこう返したけどなー」みたいな案があれば、後学の為に教えて下さい。
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テーマ:最近疲れるなぁ(―Д―)ハァ・・ - ジャンル:日記

06:23:10 | 職場に関する脳内 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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コメント
--古い記事に失礼します。--

私なら
Cooked or Alive?
(調理済み?生きてるの?)
とか、
Dead or Alive?
(生きてても死んでてもいい?)
とか言いますかね。

Keyを持っていってあげるほうが
わかりやすくてよさそうですね。

お粗末様でした☆
by: せおり * 2011/06/22 17:47 * URL [ 編集] | page top↑
--いえいえ--

おっと!コメントありがとうございます。
まさかここにきてコメントを頂けるとは思っておらず、大変驚きました。

Dead or alive は簡潔でイイ感じですね。
そういう返しができれば、私ももうちょっとカナダライフを楽しめたかも。
ちょっとカナダ時代を思い出しましたv-290
by: ヨシオ * 2011/06/24 23:01 * URL [ 編集] | page top↑
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